以前までエムピウのミッレフォリエの財布を愛用していたんだけど、長年使用していたから少し見飽きてきた。このため他に新しいコンパクト財布を探していたら、ミッレフォリエの財布よりも一回り小さい財布を発見したため、今回購入してしまった。俺が購入したのはSECRIDのMINIWALLETという財布。ここではこの財布を1か月使用した感想と使用感をレビューしたい。
結論から言うとミッレフォリエの財布ほど使い勝手は良くない。
SECRIDとは
SECRID(セクリッド)は、オランダ発のブランドで、特に「カードプロテクター」や「ミニウォレット」といったコンパクト財布やカードケースで知られているブランドである。機能性とデザイン性を両立させ、スリムでスタイリッシュな財布やカードホルダーが世界的にも人気となっている。俺がこの財布を購入する際に聞いた店員の話では、日本人よりも欧米人が買っていくことが多いとかなんとか。海外人気が高い財布であるのは間違いない。
MINIWALLETを購入
俺はSCRIDのMINIWALLETを購入した。最近は現金商売の店がかなり少なくなってきていて、現金を支払う機会が減ったことから、小銭入れのスペースをさらに削り、財布のコンパクト化ができるのではないかと考えたからだ。また秋冬の時期となり、スーツを着る機会が増えたため、スーツのポケットに財布を入れる機会も増えた。このときスーツの形が崩れないくらいのコンパクトな財布を探していた。
大きさ
俺がこの財布を購入した決め手はなんといっても財布の小ささ。なんとこのMINIWALLETは名刺入れより小さい。メーカーHPによると(縦×横×高さ(厚さ))=(102㎜×65mm×21㎜)であり、実寸大の大きさは写真のとおりである。なお重さは130gである。
財布にするなら最もコンパクトな水準!!!
スーツに入れても違和感がないよ!
厚さ
次に財布の厚さを見てみる。財布の開閉部を止めるボタンの個所を除けば名刺入れの厚さと変わらない。このことから、スーツのポケットに入れてもシルエットを壊すことなるスーツを着ることができている。
ディテール
外観
財布自体の開閉はボタン一つで行われる。一か月使用してみて使用感に問題はないが、お札が多くなると閉めづらくなる。また、多いお札を入れたときに無理をしたせいなのか、ボタンの留める部分が浮き出てしまった。ボタンには「SECRID」と書いている。
懸念点は1点。
使用一か月でボタンが浮き出るようになってしまったため、耐久性には疑問が残ります。
牛革
表面の素材は本革の牛革が使用されていて高級感があり、時間とともに色合いなどの経年変化も楽しめる作りになっている。
少し気になったのが本革であり、かなり皺が目立つ。購入する時には同じ色の同じ財布を複数個見せてもらったがその中でも皺が寄っているものと全く寄っていないものがあり、かなりの個体差が確認できた。俺が選んだのは最も皺の少ない財布であるが、それでも特に裏側に皺が多く形成されている。この点については好みが合わない人もいるかと思うがその場合には、他の同製品も確認することとした方ががいい。
また、革表面を囲うようにして同系色のステッチが付いていておしゃれである。
カラーや革の種類のバリエーションはかなり多く、好みに合わせて購入することができる上、製造はオランダとイタリアで製造されていて、本物志向の財布と言える。
カード収納(革裏部分)
革の部分に二か所カードを入れる事ができるスペースがある。カードプロテクター内のカードはスキミング防止のため磁気が通らないことから、スイカなどの電子決済用カードを入れていても財布をかざして直接決済できない。この革のスペースにスイカなどを入れることで、財布をかざすだけで電子決済ができる作りとなっている。
デメリット、懸念点として下記の2点があります。
①2箇所に2枚づつカードを入れると、お札の収納可能枚数が減ってしまいかつ、不格好になります。
②裏面に電子決済用カードを入れても反応しないことが多々あり。恐らくカードプロテクターのスキミング保護と干渉してる?
札入れ
お札入れはプラスチック素材の仕切りがついているだけの簡素な作りとなっている。お札はまず①横半分に折りたたんだ後、②今度は縦に半分に折ることで首このお札入れに収納が可能となっている。
革の内ポケットにカードを左右1枚づつ合計2枚入れた場合には、お札6枚が限界であり、左右2枚づつ合計4枚入れると3枚程度が限界である。あまり限界まで入れると今度はせっかくコンパクトな財布を選んでいるのに、厚さが出てきてかなり不格好になってしまうので本末転倒。あまりお札の収納スペースはないと考えていいと思う。
お札が複数回折れ曲がってしまうため、お札が不格好(くしゃくしゃ)になってしまうのと、お札が取り出しずらいのがデメリットです。
カードケース(プロテクター)
カードプロテクターに搭載されているレバーを引くだけで、必要なカードがスムーズにスライドして出てくる仕組みがあり、スマートな操作感が人気である。
HPでは4~6枚のカードを入れることができると記載がされている。実際に試してみるとクレジットカードの厚さのカードが6枚収納できた。もちろんポイントカードやクレカより薄いカードも収納が可能であるため、場合によっては7枚以上収納が可能である。
下のレバーを引けばカードがケースから排出され、とりやすい位置にスライドされる。これは2009年に特許が取得されているものらしく、斬新なものである。このスライド方式はかなり使い勝手がいいと感じる。
レバーを引き心地はかなりスムーズで引っ掛かりは皆無であり、長年使用しても壊れなさそうな印象がある。実際にHP上では100万回の耐久テストにも合格していると記載があった。またスライドして出てきたカードは、それぞれが全て2mm程ずれて排出される構造となっており、中間に位置するカードについてもアクセスが容易となっている。どこに何のカードが収納されているかがレバーを引けば一目でわかるため、カードを探す手間が無く、煩わしさがないため、かなり利便性が高いと感じる。さすがは特許をとっているだけある。
レバーを引くだけでどこにカードがあるのか一目でわかるので超便利!さすが特許を取得しているだけありますね!!
ただ注意なのがクレジットカードの厚さの物であれば綺麗にスライドされて排出されるが、薄いカードだとこの排出がうまくいかないことがある(他のカードと重なる)。この場合はカードを探す手間が発生する。
小銭入れが無い
この財布の最大のデメリットは小銭入れが無いところ。「MINIWALLET」とされていながらも、その使い道は財布ではなく、どちらかというとカード入れに近いものになっている。完全キャッシュレス人間にはかなりお勧めできるが、現代の日本人にはまだ早すぎる印象がある。貰ったお釣りは募金箱へ全て投入するか、ポケットに直入れすることを覚悟しなければならない。
最近は現金決済のみのお店は減っているが、一部のラーメン屋などではまだまだ現金オンリーの食券制を導入していることが少なくない。また、そういったラーメン屋に限って美味しい店が多いので、完全キャッシュレスの生活は難しい一面もある。
ただ、この財布にすることで注文金額を1,000円に調整しようとする心理や、現金商売の店に行かなくなる心理が働くので、節約や健康増進にも繋がることが期待できる。
最後に
収納力と札へのアクセスの悪さ、小銭入れがないことが、あまり好きになれなかった。一方でレバー式のカードプロテクターは男の心をくすぐるだけではなく、カードへのアクセスを容易にし、利便性が高く、革新的でもあった。
小銭やお札をあまり使わない、カードだけで生きていける人にはこのコンパクトな財布はお勧めである。
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