初めてのクレカ利用は年会費がかかると心理的ハードルが高く、契約に躊躇する人も多いのではないかと思う。得しなくていいから損をしないお金の運用を考えたとき、年会費無料のクレカを利用することはデメリットがなく、最も理にかなっている選択の一つであるといえる。
ここでは、俺のクレカの更新時期が近づいてきたので、年会費無料のクレカのうち、俺が使い勝手が良いと思っているカードを紹介し、その魅力を語っていきたい。
無料クレカ選びのポイント

俺的に絶対に損をしないクレジットカードの要件として、最低でも下記の3点が必要であると考える。
年会費無料
現状クレジットカードを発行する会社は乱立しており、様々なメリットを謳ったクレカが世の中に溢れている。それぞれのクレジットカードを見てみると、メリットを享受できる利用方法がそれぞれ固有に設定されており、買い物をする店舗やシーンごとにそれぞれのクレカの強みを生かして使い分けることで、最も効率よくクレカから恩恵を受けることができるようになっている
クレジットカードに年会費が必要になると、その年会費分のコストをポイント還元で回収できるかといった損益計算するリソースが発生し、上記のようにクレカの複数持ちをする場合に特に管理コストが発生することとなる。場合によっては、年会費回収(ポイント獲得)のために本来必要のない出費が迫られる場合もあると考える。このような場合、経営者が節税のために不必要な高単価の経費を支払っているのと同様、不必要に自らのキャッシュを減らす原因となる。
年会費無料クレジットカードであれば、クレカ年会費の損益計算が不要のため、クレカの利用頻度や利用金額を考えなくて済むし、最悪使わなくても損をしない。このため、絶対損をしないクレジットカードを考えたときには、年会費が無料であることが絶対条件となる。
また、クレカの中には一定条件下において、年会費が無料になる「条件付年会費無料」のカードがあり、その条件から一度でも外れると年会費が発生するものがある。この条件は「年間〇〇百万円以上の利用により年会費無料」といったように比較的条件が厳しいものもある一方で「前年の利用が一回以上」など実質年会費無料と考えていいような非常に緩い条件のものある。基本的には前者の条件付き年会費無料に関しては上記のとおり管理コストの面でお勧めはしないが、後者であれば損をしないクレジットカードとして同視できると考える。
普段使いの還元率は最低1ポイント1円
どんな店でも、どんな金額の買い物、買い方をしても、基本的には1ポイント1円でポイント還元がされるのが年会費無料クレカのポイント相場である。これを下回るカードは普段使いとしてはうまみが少ない。一方で年会費無料カードの中でも特定の店舗、特定の期間(誕生日月のみなど)、特定の利用方法(スマホ決済のみなど)ではポイント還元率が1%を超えるものもあるので、そういったカードはスポットで使っていくとよいと考えるが、一番はそういった利用する場所、方法、期間にとらわれず1%以上の還元を受けられるカードが望ましい。
ビザまたはマスターカードのブランドであるかどうか
メインのクレジットカードブランドはJCB、Visa、Mastercard、American Expressの4つがあると思うが、クレカを10年ほど使ってきてJCBブランドであるメリットを感じたことがない。タイへ海外旅行に行った際には、JCBブランドのクレジットカードを使用できる店舗を見たことがない。国内ではJCBブランドが使える店は多いが、たいていの場合そのテンポは「Mastercard」と「Visa」が使える。またクレカ発行の際にもJCBブランドが選択できるカードは「Mastercard」と「Visa」が選択できるため、あえてJCBを選択する必要はないと感じる。
コンビニ支払いにお勧め!:三井住友NLカード

三井住友NLカードは、クレカ番号等がカードに印字されていないナンバレスカードである。Vpassアプリを使用することで、スマートフォンからカード番号や有効期限などの情報を確認することができる。最近はCMなども放映されていて、普及が進んでいるイメージがある。
このカードは特定の対象店舗での買い物時のみ還元率の高くなるように設計されているため、高い還元を受けるためには下記対象店舗で買いものをする必要がある。
還元率
還元率は普段使いで0.5%(200円につき1ポイント)と低率であるが、対象店舗における還元率が高い。対象店舗かそうでないかで還元率にかなり差が出ており、対象となる店舗によく足を運ぶか否かでこのカードを利用するかを決めるのが良い。
俺は仕事に行く前には必ずと言っていいほどセブンイレブンに立ち寄るため、このカードを利用することで恩恵を受けることができるが、下記の対象店舗(コンビニえやファストフードショップ)を使用しない場合はうまみが少ないため注意が必要である。
決済方法 | 還元率 |
通常決済(対象店舗外) | 200円につき0.5%(1ポイント) |
対象店舗+カード現物のタッチ決済 | 200円につき1.5%(3ポイント、改悪) ※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外 |
対象店舗+スマホ決済 | 200円につき7%(14ポイント) ※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外 |
高還元率の対象店舗
対象店舗は下記のとおり。我々庶民が良く使うであろうファストフード店やコンビニが中心である。普段この対象店舗で買い物をする人にとってはかなり相性が良いものである。

三井住友カードHP
還元方法
当クレジットカードは1ポイント1円として利用できるVポイントで還元され、下記の方法によりポイントを消費できる。このポイントは毎月のクレカ支払いに充当できるため、貯まったポイントが無駄にせず使用することができ、ポイントの使い道に困ることは無い。また、SBI証券における株式や投資信託の購入時にもポイントが使用できるので、SBI証券で投資をしている人にはお勧めできる。

クレカ種類
Visa、Mastercard
その他特典
最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯している。

出典:三井住友カードHP
お勧めできる人/ポイント
このカードは対象店舗におけるスマホ決済時の還元率が高いことが最大の魅力である。対象のコンビニやファストフード店を日常的に利用する方にはお勧めできる。
普段のSuica決済にお勧め!:ビックカメラSuicaカード

これは前述した条件付年会費無料クレカで、年に一回クレジットカードを利用することで、本来かかる年会費524円が無料となるものである(初年度年会費は無料)。年会費無料となる条件が緩く、実質年会費無料と考えることができる。カードにSuica機能が搭載されており、オートチャージ設定が可能となっているほか、スマホ上のモバイルSuicaの引き落としクレカとして登録することで、モバイルSuicaもオートチャージが可能になるといった優れもの。オートチャージはQOLを上げてくれるため、超おすすめである。また後述するが、オートチャージでこのクレジットカードからチャージした際のポイント還元率も高いのでSuicaを多用する人にはお勧めできるカードである。
還元率/還元方法
本クレジットカードで買い物をしていくと通常決済では1%(Suica換算で0.83%※₁)と低率であるが、Suicaへのチャージで1.5%以上のポイント還元が得られる。公共交通機関やSuica決済を利用した買い物をする場合にお勧めのカードである。
決済方法 | 還元率 |
通常決済(ビックカメラグループ外) | 1,000円につき1%(Suica換算で0.83%)(ビックポイント0.5+JREポイント0.5)※₁ |
Suicaへのチャージ | 1,000円につき1.5%(JREポイント1.5ポイント) ※モバイルSuicaへのチャージ、オートチャージの場合 |
モバイルSuica定期券の購入 | 1,000円につき5%(JREポイント5ポイント) |
通常決済(ビックカメラグループ) | 1,000円につき11%(Suica換算で7.3%)(ビックポイント11ポイント※₁) |
チャージしたSuicaで買い物(ビックカメラグループ) | 1,000円につき11.5%(Suica換算で6.6%)(ビックポイント10ポイント※₁+JREポイント1.5ポイント) |
※₁このクレジットカードで貯まるポイントは①JREポイントと②ビックポイントの2種類がある。
①JREポイント


JREポイントはJREのHPで景品交換に使えるほか、1ポイント1円としてSuicaにチャージする形で還元が可能である。このため、自前のSuicaにこのカードを使ってチャージをして、貯まったポイントをさらにSuicaにチャージするといった使い方をすることができ、無駄のないポイント運用をすることができる。Suicaはコンビニでも飲食店でもどこでも使え、使う場所を選ばないため日常遣いで1.5%の還元を受けることができるカードになっている。
②ビックポイント

ビックカメラグループ(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ)で買い物をするとビックカメラグループ(ネットを含む)内での決済で1ポイント1円で利用することができるビックポイントが還元される。このビックポイントはSuicaにポイントをチャージするすることができるがこの際ビックポイント1,500ポイントでSuica1000円分のチャージとなり、実質換算で1ポイント2/3円換算となることに注意が必要となる。
クレカ種類
JCB、Visa
その他付帯サービス
・国内旅行傷害保険(最大1000万円)
・海外旅行傷害保険(最大500万円)
・ETCカード(有料:524円※付帯するかどうかは選択可)
お勧めできる人
このカードを使ってSuicaにチャージをし、Suicaによる日常の買い物で1.5%還元を受けられる。たまったポイントはSuicaに再チャージができるから、実質無駄なく1ポイント1円として使いきれるのが魅力。
クレカポイントのよくある還元方法として、カタログ内の景品などを通して還元されるケースがあるがこの場合、その景品を得るのに必要なポイントに達しないポイントが使いきれず無駄になったり、少ないポイントで獲得できる本来必要のない景品を選んでしまったりすることも発生する場合がある。このカードであれば1円単位でSuicaにチャージできるため無駄なくポイントがすべて使え、還元率も高いため、すべての人にお勧めできる。
また、オートチャージができるのもこのカードの魅力である。オートチャージは改札に一定金額以下となったSuicaをかざすことで、自動的に登録しているこのカードからSuicaにチャージしてくれる機能であるが、その際ももちろん1.5%の還元を得られる。オートチャージという利便性と年会費がかからないのに1.5%還元を受けられるという優れものである。
蛇足ではあるがSuica決済はかなり多くの店舗や公共交通機関で利用できる上、昨今のQR決済と違って端末をかざすだけで瞬時に決済ができる。QR決済であれば端末にかざす前にスマホの操作が必要になり、決済までの工数がかかることから、それを省けることでQOLが上がっていると感じている。
Suicaを日常で使っている人、1%還元のクレカを使っている人はより高還元を受けられるためお勧めできる。
※なお、俺と同じくビックカメラに行くことがほとんどない人であってもSuicaチャージのみの利用で十分な還元を受けることができる(余計なビックポイントはたまらない)
普段使い、ふるさと納税の利用にお勧め:楽天カード
いわずも知れた楽天カード。通常決済で用いると1%のポイント還元が受けられるほか、楽天市場を使う場合にはポイントアッププログラム制度により最大17.5%のポイント還元が受けられる。

還元率
決済方法 | 還元率 |
通常決済 | 100円につき1%(1ポイント) |
楽天市場 | 100円につき1~17.5%(1~17.5ポイント) ※₁ |
※₁ポイントアッププログラムによる。楽天の他のサービスなどを利用している場合には、楽天市場において、このカード利用をすることで、ポイント還元倍率が上がる仕組みとなっている(最大17.5倍)
還元方法
楽天カードで獲得したポイントは主に楽天経済圏(楽天市場や証券、楽天モバイルなどの支払いに充当など)で利用することができるほか、毎月の楽天カードや楽天でんき、楽天モバイルなどの各種サービスの支払いにに充当することができることから、ポイントの使い道には困らない仕様となっている。
ポイントの使い道(楽天カードHP)



クレカ種類
JCB、Visa、Mastercard、American Express
その他付帯サービス
・海外旅行傷害保険:最高2,000万円
お勧めの人
楽天市場を利用している人はポイント倍率が2倍以上になることからお得に使えるカードである。通常の決済でも利用方法、利用期間、利用場所などのシーンを問わず、基本的に1%のポイントが付与されることから、各種引き落としなどの日常使いとしても使える。
ただ俺が一番お勧めしたいこのカードの使い方は楽天市場における「楽天ふるさと納税」のカード利用。このカードで楽天ふるさと納税を利用すれば、利用代金分のポイントが付与される仕組みがある。
他のふるさと納税会社では基本的にクレジットカードを利用をしても、納税の性質上ポイントが付かないところが多いが、楽天に関してはなぜか納税をするのにポイントが手に入るという現代の錬金術仕様となっている。ふるさと納税であれば一回に決済する金額も大きいため、ポイントが多くつく。さらに楽天市場において楽天ふるさと納税をすることで、上記のポイントアッププログラムの対象となり、最大17.5倍のポイントが付与される。この使い方はかなりお勧めであり、このために楽天カードを持つことを検討してもよいほどであると考える。
このふるさと納税ポイント制度は国全体で考えれば、中間マージンが発生することによりふるさと納税の本来の財政の分配機能を阻害する結果となっているが、この点については昨今乱立する補助金コンサルと同様であるので、消費者としては目を瞑りたい。
最後に

クレジットカードを3つ紹介した。どれも俺が、使っていて自信をもって人に紹介できるカードである。年会費が無料なので、損をしないカードになっていることから、これからクレジットカードを作ろうと思っている人は是非ともこのカードを検討してみてほしい。
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