【体験談】AGAクリニックの選び方と治療4か月目の感想

生活改善

はじめに

 俺は現在29歳となるんだけど、俺の禿レベルは中の上と言ったところ。本当に禿ている人から見ればファッション禿と言われるぐらいだと思っている(思いたい)。M字禿がかなりきている。具体的な状況は、下記のとおり。

  • 高校生の頃から友達に禿と言われる。
  • かなり額が広い(手のひらサイズ)。
  • 前髪が夕方には必ず割れる。
  • 父親及びその先祖が全員禿。
  • 毎年職場で撮っていた写真の俺の髪が、明らかに毎年減っている。

 上記のように禿の才能は持ち合わせていて、実際に禿に対するコンプレックスは少しあったんだけど、若いから大丈夫でしょと特に治療をして来なかった。少し額が広いだけで俺はまだ戦えると思っていた。

 ところが、社会人5年目になって、朝に髪をセットをしても前髪が整わなくなった。そして極めつけは久しぶりに会った同期に、真剣な顔で「禿げてる」といわれた。

 このことがかなりショックを受け、AGA治療を受けるに至る。

AGAとは

 AGAとは男性型脱毛症と言われ、誰にでもある男性ホルモンの一部が原因となって、主に思春期以降に発症する禿のことなんだけど、詳しい話は病院のHPで見たほうがいい。ここでは割愛。

 ただ一つ大事なのが、この病気は一度進行してしまうと、基本的に元には戻らないという不可逆性があるということ。だから早く対処しなければ手遅れになるとかなんとか。

クリニック選び

 AGA治療クリニックは現在注目を浴びており、様々なクリニックが乱立している状況である。料金体系もそれぞれのクリニックで異なるからどこを受診するか相当迷った。治療体系は概ね下記のとおり。

① 〇か月/年間単位の治療買い切りタイプ

 AGAは後述するが、即効性のある治療ではなく、少なくとも半年以上の継続をしなければ効果が出てこないのは事実。そこで打ち出されているのが「〇か月コース」などと言った、期間治療の一括前払い契約である。特徴としては下記のとおり。

メリット

 ・1か月で割り返せば、1か月の治療費が割安。

デメリット

 ・先生が合わない、副作用で治療を中止したい等、治療を辞めたいときに後戻りできない。
 ・効果が微妙でも、続けようとする悪い心理が働く(サンクコスト理論)。
 ・毎月通院が面倒

②オンライン処方タイプ

 AGA治療は投薬がメインとなることから、オンラインで受診を行い、治療が可能となっている。

メリット

 ・かなり安価。
 ・病院に行く手間が省ける。

デメリット

 ・治療や副作用への理解、不安の解消ができない(主治医に疑問等をぶつけられない)。
 ・投薬による副作用等、体への異常が出てきた際にすぐに対応できない。

③ 1か月短期契約(サブスクタイプ)

 1か月分毎の治療薬を処方されるパターン。治療を続けるか続けないかは自由となる。

メリット

 ・治療や副作用への理解、不安解消に主治医が毎月対応。
 ・自分の体調に応じた柔軟な治療(薬の強さを変えていける)
 ・血液検査等やカウンセリングを毎月を行うので体調変化にいち早く気づける。
 ・辞めたいときに辞められる。

デメリット

 ・高価
 ・毎月通院が面倒

④ 個人輸入

 個人輸入サイトを通してAGA治療薬を買うパターン。AGA治療薬は基本的にミノキシジルとフィナステリドの処方されるのが一般的であるため、その薬をピンポイントで購入する。国内では薬事法により、薬の通販は禁止されているため、必然的に海外からの個人輸入の方法となる。

メリット

  ・超絶安価

デメリット

  ・日本で薬の認証を受けていないので、健康被害があっても文句は言えない。
  ・偽薬もあるかもしれない

俺の選択

 人間は体が資本であるから、まず第一に体への危険度が高いものは排除したい。この時点で③④は選択肢から除外した。

 副作用は投薬から数日、数か月後に現れることがあるから、一括買い切りタイプは不安。返金制度があるクリニックもあるが、返金要件もあり、手続きが面倒で惰性で続ける危険もある。

 ということで、少し高いが1か月短期契約のサブスクタイプを継続することで、自分の体調と薬への理解を深めながら治療をしていくことにした。

 クリニックはDクリニックを選択。理由は駅近の立地とgoogle mapの口コミ数。知識がないときは脳死で最大手か数多くの先人の見識を頼るのが一番いい。

 余談だが、AGA治療を行っているクリニックは十中八九、脱毛にも力を入れていることが多い。当然増毛治療の効果は頭皮だけにとどまらず、全身の毛にも及ぶ。頭皮以外は発毛+脱毛をして初めてプラマイ0となる。よくできた仕組みで、とても金の匂いがする。

治療法/薬の種類と副作用

 処方は飲み薬及び塗薬(頭皮に直塗)での治療となる。発毛効果は飲み薬:塗薬=8:2となるとのことであった。俺が治療したDクリニックは飲み薬:飲み薬+塗薬=27,500円:32,000円であったから、大体効果が価格と連動しているという設定。

 飲み薬は毎日寝る直前に飲み、塗薬は毎日の入浴後、気になる頭皮に直塗りする。薬と酒の相性が悪いため飲酒した日の分はその翌朝に薬を飲む。

 効果が出るまで少なくとも半年程継続が必要。半年後、効果が出ない場合には、どれだけ治療を続けてもAGAの進行を抑制できないという現実があるようで、半年後の髪の状態が、今後の治療を継続するかのバロメーターとして機能するとのこと。また、効果が完全に出てくるであろう治療開始1年後からは減薬して髪の状況を維持するターンに移る(通院を2か月に1回にするためコストも抑制)。

また、医者とのカウンセリングでは飲み薬と効果(副作用)について次の説明があった。

フィナステリド

 禿の進行を止める(抜け毛を少なくする)現状維持薬で、積極的発毛効果はない。脱毛の元凶となる男性ホルモンの分泌を抑制する薬である。次のような強い副作用が出る場合がある。

 副作用
 ・生殖機能に悪影響(処方期間中は妊活はできない)
 ・精液減少、勃起不全、性欲減退

 フィナステリドを処方している人が妊活すると、場合によっては子の生殖機能に障害を与え、生殖器の欠損等のリスクがごく稀にあるとか。このため、妊活をする場合には投薬を中止しなければならないが、中止したらすぐに薬の副作用は切れるとのこと。

ミノキシジル

 積極的に発毛させる効果を有する。髪を生やすには頭皮直下の毛細血管から髪に栄養を送る必要があるが、この薬はその毛細血管の拡張効果を有しており、血行を促進させることで積極的発毛効果がある。次のような強い副作用が出る場合がある。

  副作用
  ・初期脱毛(治療開始後1~2か月目)
  ・頭痛
  ・頭皮ニキビの一時的増加
  ・全身のむくみ

亜鉛

 ミノキシジルで血行を促進させても、髪に送られる栄養がそもそも無ければ、発毛効果は期待できない。亜鉛は髪を生やすための栄養素である。これは薬ではなく、栄養補給サプリメントの意味合いで処方されるので、市販サプリメントでも代用OKとのこと。亜鉛の他にビタミン類も髪にいいので接種を推奨される。

 副作用
 ・胃のむかつき

俺の選択

 自分がめんどくさがりであること、コスパの観点から投薬のみのコースを選択。

 受付のかわいい女性には糞高いスカルプシャンプーを勧められたが、医師の説明の中には、シャンプーの発毛効果について一切言及がなかったことから、フル無視。シャンプーで発毛するなら医師はいらない。

治療経過

初診時

・薬、治療の詳細の説明がある。
・後頭部、頭頂部、生え際、側頭部にマイクロスコープを当て、髪の生え方を確認する。正常な頭皮は一つの毛根から2~3の髪の毛が生えているとのこと。頭皮を確認してみると、後頭部から頭頂部にかけては2~3本が一つの毛根から生えているが、M字部分は案の定1つの毛根に1本の毛が生えているのみで、密度が薄く、何より細くて愕然とした。
・飲み薬を処方可能か判断するため、血液検査を実施。2日後に結果が送られてくるため、GOサインならその日から処方を開始する。あとは毎日薬を飲み続けるだけ。

毎月

・カウンセリング(副作用、体調の確認⇒薬の濃度を副作用等の有無に応じて決定をする)
・マイクロスコープによる頭皮状態の確認(効果の測定)
・血圧測定(体調の確認)

2か月に1回

・頭皮写真の撮影(治療進度の測定)

半年に1回

・血液検査(薬の体への影響を確認)

4か月治療を続けての感想

副作用について

 医師に言われたとおり、ちゃんと初期脱毛、頭皮ニキビ、むくみ、性欲減退があった。どれも2か月目頃がピークで、治療開始4か月目の現在は落ち着いている。

 特にむくみと初期脱毛はきつかった。むくみは特に足がむくむ。靴下との境界が1cmくらいできた。初期脱毛は通常期の抜け毛の1.5倍くらいの量が抜けたような気がする。

 また、飲酒日には翌朝に薬を飲むが、空腹時に飲むと吐き気がすごい。通勤電車内で何度も吐きかけた(空腹なので出てくるものはない)。

効果について

・産毛が森
 額はM字禿部分のみならず、全ての額から5mm程度の産毛が発生している。これが全て髪の毛になったらスネ夫のように額がなくなる。また当然ではあるが、手や足、髭等の全身の毛が濃くなる。

・髪の密度は確かに増している
 毎月の診察では、2か月ごとに頭皮の写真を撮影するが、産毛がたくさん生えていることで髪の密度は高くなっていると感じる。

良かった点

 自分の体調、副作用の有無によって薬の濃度を医師と相談して、毎月調整できるのが一番良かった。上記でも触れたように、AGA治療薬は一般的に処方する薬と比べて副作用が大きいから、薬と体の相性を月一で専門医が確認してくれるのはかなり安心。初診時の治療と薬の説明も素人にはありがたい。

悪かった点

 月3万円弱の出費は痛すぎる。得に最近無職になった俺にはかなりの痛手となる。AGA治療は、長期間継続しないと効果が表れないから、6か月以上は治療を継続する必要がある。俺の通っているDクリニックでも最低165,000円の投資を覚悟しなければならない。

 また、治療を辞めると禿げるのではないかという恐怖感があり、結局薬漬けになる。

今後の治療方針と治療のお勧め

 今後は、治療半年経過時点でAGA治療の効果を確認し、7か月目以降は最適濃度の薬にてオンライン治療(薬をもらうだけ)に切り替える。

 薬と自分の体の相性も治療の過程で理解することができたし、どれくらいの濃度がいいのかも医者とすり合わせができた。あとは継続するのみなので、より安価なオンライン治療に切り替える予定。

 このように①最初は主治医をつけて、サブスクタイプのクリニックで治療を開始し、②治療、薬、体の適合具合を確認したら、③安価なオンライン診療に切り替える のがベストな選択だと思うのでお勧め。

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