国家公務員を退職した場合、退職の日から20日で公務員宿舎を強制退去となる。
俺は公務員宿舎に住んでいたが、退職からの20日間何もかもやる気が起きず、転職も次の家探しも結局しないでその大半を経過させてしまった。
当然、ここから不動産仲介業者に賃貸物件を紹介してもらって契約するなどといった工程は時間的にとれない。賃貸物件の契約は①不動産の申し込み②資力の審査③契約といった過程を経る必要があるからである。
最低でも部屋から寒空の下に放り出される前に、家具家電等の一時的な置き場所の探しが急務であり、悩み考えた末、最終的にトランクルームを契約することとした。
ここでは、元国家公務員が宿舎の強制退去に備えて、自分の家具家電を保管するためにトランクルームを契約した時の選び方と実際の使用感ついてまとめる。
はじめに
まず俺の部屋(リビング)はこんな感じ。間取りは1K。
写真に移っていないところに三段のカラーボックスと冷蔵庫の上に電子レンジ+炊飯器がある。
前は1LDKや3LDKの部屋に一人で住んでいて、部屋の広さに相応する物で溢れかえっていたが、現在はこのとおり必要最低限の荷物で暮らしている。国家公務員のような転勤族は、引っ越しの前に不要なものを捨てることを繰り返すから、嫌でも自然に家具や家電が自分の生活に必要な最小限度のものに洗練されていく。なお、この家に引っ越す前にも多くの家具を捨ててきている。長年の転勤生活で不要だった家具家電をまとめた記事があるので、是非そちらもチェックしてほしい。
トランクルーム選び
トランクルーム業を行っている会社の母数が、不動産賃貸に比べて少ないから、検討した母数も少なくなるんだけど、複数の業者が提供するトランクルームについて検討したから、俺なりのトランクルーム選びについて選び方、選ぶポイントを解説する。
建物内部に駐車スペースが確保できるか(屋根付き駐車場があるか)
まずは建物の内部に駐車スペースがあるかどうか。上記写真は駐車場奥が建物入口と繋がっている。 このような建物内部に駐車スペースがあると下記のようなメリットがある。
- 屋根があることで、荷物を出し入れする際に雨に打たれない。
- 搬入スペースが壁で区切られていることで、荷物を搬入する際、風の影響を受けず大切なものが飛ばされない。
- プライベートがある程度確保されているから、搬出や搬入時に人の目を気にせず、ゆっくり荷下ろしができる。
特に三番目が重要。よく幹線道路に面している青空駐車場付トランクルームがあるが、このような場所は何を運んでいるのか丸見えとなるから、駐車時、荷下ろし時にもたつくことができない。そして、風なり雨なりがあると家具家電の運搬に支障が出る。
ゆっくりと安心して物を運ぶことができるこのタイプの駐車場がベストであると思う。
コンシェルジュが常駐しているか
トランクルームにコンシェルジュが常駐している会社がある。この場合、電話でアポを取った後はすぐに現地でトランクルームの広さを下見でき、当日中に契約金さえ支払えば、使用することができる場合がある。実際タイムリミット(宿舎強制退去日)がある俺のような人にはお勧め。
トランクルーム業者(貸コンテナ業者)を探しているとき、常駐しているコンシェルジュがいないから電話が全く繋がらない業者が多々あった。建設業を主としている業者が所有コンテナの有効活用として貸トランクルーム業をしているようなところは、常駐する従業員を張れないから仕方ないとは思う。
常駐している者がいることで、鍵の紛失等緊急時に素早い対応ができることは素人とってありがたい。
セキュリティシステムが強固か
家具家電を一式預けるのだから、当然貴重品も預ける。セキュリティが強固なのは心強い。
契約時には契約者専用のカードが発行され、そのカードをかざすことで、建物の扉の開錠、エレベーターの操作を行うことができる。トランクルームまでたどり着くのに3つの扉があり、その全てがカードでの開錠が必要となる上、監視カメラも相当数ついており、常時監視体制が整っている。家具家電一式を預けるのだから、このくらいのセキュリティがあった方が心強い。
常時換気システムがついているか
トランクルームの中にはコンテナを空き地に並べたような簡易的なものなど、湿気対策が考慮されていないものもある。大量の服やスーツなどを長期間保存するのだから、預けていた内にカビが発生するなんてリスクも考えられる。ベットマットや服等、いざ使うときに困らないようにするためにも、換気システムは必須と言える。
俺の選択
上記をすべて満たしている業界再大手のキュラーズで契約を行った。
サイズ感
キュラーズのトランクルームは0.1畳~5畳までの広さがあり、自分の収納したい物の体積に応じて借りることができる。
自分の所有している家具は大体下記のとおりで、下見の結果2.5畳のトランクルームを契約した。
- セミダブルベットの骨組みとマット
- 布団、毛布3枚
- 一人暮らし用冷蔵庫
- 一人暮らし用洗濯機
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 掃除機
- ガスコンロ
- 作業デスク+書籍収納BOX
- 作業チェア
- 三段カラーボックス
- 小さいタンス
- 衣類、靴5足
- 鍋、食器、調味料、掃除道具関係
- キャンプ用品一式
結果としては下記の写真のとおりちょうど詰め込むことができた。高さの空間を有効活用すれば、かなり物を詰め込むことができるので、より工夫すれば2畳でも足りる印象を受けた。
契約内容
・契約期間始期:自分で設定可能(契約日から1週間後まで)
・契約期間終期:月末(最短契約は契約月の翌月末)
・月額料金:25,300円/月(税込、2.5畳)
(毎週水曜日に統計による需要予測などから料金が変動、広さにより異なる料金)
・契約時に支払う料金:契約月分の日割り料金+翌月分の月額料金
・担保:トランクルーム内の荷物一式(集合動産譲渡担保)
・支払日等:毎月26日の翌月分前払い(クレカ対応)
・他:最低契約期間は1か月となる。
使用した感想
使用感としては概ね満足している。使用してよかった点、悪かった点は次のとおり。
良かった点
・トランクルーム内の湿気はかなり少なく、現状カビ等の発生も無し。建物全体に清潔感があり、嫌な匂いはしないので匂い移りもなかった。
・借りることができるキャリア(荷物を運ぶ台)が大きくしっかりしているので、ある程度の荷物も楽々運ぶことができた。
・荷物の出し入れが24時間可能な点がとても良かった。退去直前になって預けたい荷物(特に最後の掃除器等の備品や日常生活用品)が結構出てきたから、夜にも預けられるのはありがたかった。
悪かった点
強固なセキュリティが仇となって、建物内での荷物の移動が大変であった。俺が契約したキュラーズの建物は7階建てで、そのうち5階の一室をトランクルームとして借りていたんだけど、たどり着くまでに3回カードキーをかざさなければならない箇所がある上(ドアとエレベーター)、トランクルーム自体は南京錠で施錠されいるので、駐車場からトランクルーム内に荷物を搬入するまでの手間がかなり大きかった。ただここは安心をとるか、利便性をとるかになるから難しいところ。
使用感を総合したら俺は満足している。今まで書いてきたのは俺の実体験と調べたことの全てで、当然だけど業者からマージンは貰っていないから信憑性はあると思う。
これからトランクルーム探しをする方や俺と同じ状況の方は是非参考にしてほしい。
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