現在俺(29)は20代のラストイヤーを無職として過ごしていて、何も成し得ていない現在地を客観視すると、少し悲しい気持ちになる。さらに最近は年のせいか、未来より過去を振り返ることが多くなってきた。20代の大半はサラリーマンとして仕事をすることに費やしてきたから、学ぶことはたくさんあったけど、10代の頃と違って自分の自由に使える時間を確保しづらかった。そして大人になればなるほど、悪く言えば「冷めて」しまい、些細な事に興味関心が湧かなくなる。ここではまだまだ人生の若者である社会人前の人に、自分が社会人となる前に①やってよかったこと、③やっておきたかったこと②やらなくてよかったこと を自分の経験と後悔から独断と偏見でまとめていく。無職のくせにどの立場から物を言ってるのかと言われるかもしれないが、俺が10代の頃にこの記事に合っていたら、人生変わっていたのにと思えるようなことを書いていく。
やってよかったこと①:大学進学
まずはこれ。現代社会では大学進学率が50%を超え、大学の進学率が高まってきているが、俺の中学の同級生はまだまだ高卒が多い。ぶっちゃけ高卒でも仕事を選ばなければ職は腐る程あるし、自分に突出した才能があればホリエモンのように何の問題もなく食ってはいける。しかし、そんなきれいごとだけでまかり通るような世界ではなく、明らかに大卒と高卒の間には格差が存在する。俺が思う大卒と高卒の格差は下記のとおり主に4つあると思う。これは30歳目前に無職になった俺が痛感していることで、これを見てくれる人がいるなら全員大学進学してほしい。
年収面
生涯年収ベースでは大卒が高卒より4年社会に出るのが遅いのにもかかわらず、6,000~7,000万円程度、初任給も4万円前後の格差が生じることが分かっている。実際のところ大学生活の4年間は基本遊んで過ごしており、その99%の時間を無駄にして過ごしているのにも関わらず、この格差が生じている。
就職面
現在無職の俺が痛感していることなんだけど、求職活動をするとき、大卒が前提条件となっていることは多い。求人を見ていると学歴不問とする求人はまだまだあるけど、自分のなりたい職種に応募できる可能性を残す意味でも、大学に進学するに越したことはない。また、若いうちは高卒でも仕事があるため、大卒と差がないように見えるが、年を取った時に全くそうはいかない。高卒は求人を見ればわかるように体力が求められる仕事の求人が多いが、自分が40~50歳になった時、若いうちと同じ体力を使う仕事を続けられるかどうかという問題もある。年を取ると選択肢が狭まるから体力がなくなってキツイ仕事はできなくなってくるのに、体力の要する仕事しかつけないという事態に陥る可能性がある。これはしんどい。
心理面
社会に出ればその人が大卒か高卒かを見分ける術もないし、その人の評価は単純に仕事ができるかどうかで決まるから、大卒/高卒で自分の仕事の評価が変わることはない。むしろ高卒は大卒よりも4年社会に出るのが早い分、大卒が新卒で入社した際には、高卒の方が仕事ができ、評価される状況となる。ただ高卒の人と話をしていると、大体の高卒の人は大卒を羨んでいる。実際にそこに人間的優劣はないのに、コンプレックスを抱いている人は多い。最近ではyoutube上で無駄に学歴コンプを煽る動画が多く出回っていることも影響しているのかもしれない。
思考面
高校卒業後から社会に出ている人は、俺が見ている限り自分の視野が狭くなる傾向にあると思う。俺が公務員の職場が閉鎖的と気づけたのは、大学で色んな思考を持っている奴と接してきたいろんな価値観を許容出来たからだと思う。大学では様々な地域からいろんな経験、思考を持った人が良くも悪くも集まってくるから、その人たちと交流することで、自分と異なる価値観を知りやすい。このことから、自分の視野を広げることに繋げることができる。高卒後すぐに会社という狭いコミュニティーの中で仕事をするようになると、そこで出会う人たちの価値観が自分の世界となってしまい、狭い世界にいる自分に気づけない可能性がある。凝り固まった価値観は自分の挑戦を無意識的に抑制するような環境となっていることが多く、自身の成長に繋がらない。また、会社は自分の会社の価値観が正義であることを洗脳をするから、そこで築かれた価値観を他人に押し付けることに躊躇いがない人間となる可能性がある。これは超危険だと思う。
やってよかったこと②:部活
部活で同じ目標に向かって自分の役割を遂行する経験は、必ず社会に出たときに生きる。会社でも似たように、会社の目標に向かって自分の役割をこなしていくことになるからだ。ただここで決定的に違うのが、同僚への信頼度である。会社の同僚は友達ではないとは言ったもので、どこまで親密に接しているつもりでも、友達以上の関係にはなれない。どこかで他人事でどこかで競争している関係にある。部活では若いうちにチームメイトと苦楽を共にできるから、一生の信頼できる友達が作りやすい。信頼できる仲間と同じ目標に向かって切磋琢磨する環境にいると、不思議とその仲間の痛みや幸せを自分事のように感じることができる。これは社会に出たらまず経験できないことで、今思い返せば人生の中でもすごい不思議な経験だったかもしれない。
やっておきたかったこと①:難関資格(合格率10%未満)の試験勉強
俺が公務員試験の受験生だった時、予備校の先生が「資格試験は資格を取得しても就職できないが、公務員試験は合格すれば就職できる」と言っていたが、これはポジショントークであることに最近気づいた。俺が思うに「公務員試験は公務員が嫌で辞めたときに試験合格の結果が無と化す。資格試験は一度取っておけば死ぬまでその資格者であることを名乗ることができるから、めちゃくちゃお得」である。そして難関試験は大体1年間以上の勉強を強いられることが多いから、時間が余る学生時代に1つは取っておくことがお勧め。社会人になってからは試験勉強時間を確保するのに①専業になって短期集中型で勉強するか②兼業で細く長く勉強を続けるかの2択となり、いずれにせよかかなりの労力、リスクを要するから、学生時代に1つは取っておくことをお勧めする。
仮に試験勉強の結果が実らなかったとしても、高い壁を恐れずに挑戦したことは、今後の人生の糧に必ずなる。俺は資格勉強ではないんだけど、国家公務員試験に合格するために毎日10時間血眼になりながら勉強したんだけど、その時の経験は、最高の人生経験だったと胸を張って言える。詳しくは違う記事で解説する予定だから是非チェックしてほしい。
やっておきたかったこと②:海外留学
いわずもがな様々な価値観に触れることができる。年を取るにつれ我が強くなっていき、価値観が凝り固まっていくから、刺激を受ける感性が鈍っていく。おじさんみたいなことを言っているのは自分でわかっているんだけど、今振り返ると若い頃は何にでも興味があり、ちょっとしたことで感動したり、良くも悪くも感受性が豊かだったと常々感じる。年を取るとそういった感受性がなくなるから、些細なことからの気づきがなくなり、成長がなくなるから、多感な若い頃に様々な自分と異なる価値観に触れて、自分の視野を広げることはかなり有意義だと思う。日本にいても良いが、いっそのこと海外に行った方が価値観を刷新することに繋がり、自分の視野を広げることができると思う。また、早めに広い視野を持つことで、その価値観を元に新たな行動に移すことができ、成長の伸びしろを作れる。かわいい子には旅をさせよではなく、かわいい子には「早めに」旅をさせよである。留学できる年齢が~30歳とタイムリミットがあることからも、早いうちに留学をすることをお勧めする。自分は海外留学に行ったことがないから、海外留学から帰ってきた価値観が変わったと話す友達を見てうらやましく思っている。
やらなくてよかったこと①:バイト
ぶっちゃけバイトは学祭の物販の延長で、脳死作業の連続なので自分自身の成長という意味では、意味はない。バイトのような資本主義ゲームの末端の作業をするのではなく、資本主義のプレイヤー側の考えに触れる方が絶対に有意義。バイトではそのプレイヤー側の考えには触れることができない。そして、社会人になる前の失敗はノーリスク。どうせ仕事をするなら、自分で挑戦して失敗ができる時だからこそ、ぜひとも資本主義のマネーゲームのプレイヤーとして自分のやりたいことでマネタイズできるようなことをトライしてみてほしい。
やらなくてよかったこと②:大学での一人暮らし
一人暮らしは確かに気楽だし、実家暮らしの高校生からはキラキラしたように見えるかもしれないが、下記の理由から俺はお勧めしない。
・社会人になってから腐る程できる
社会人になってから安定的収入が確保できるようになったら、一人暮らしなんていつでもできる。親のすねをかじることができるのは、社会人になる前までだから、そのボーナス期間を有効に使わない手はない。
・友達の寄生場所となる。
友達が多ければ多いほど、明き講時間に溜まり場にされる。こうなるとせっかく一人暮らしをしたのに自由が無くなるので、本末転倒。
・コスト(金銭的+時間的損失)が大きい
ここで発生する家賃、電気ガス水道等の生活費を稼ぐために上記のバイトを強いられるとなると学生生活を無駄にする可能性が高まる。家を出なけれならない理由があるならシェアハウス等生活費を抑えられる部屋を借りるべきだと思う。
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